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PMS(月経前症候群)-その1

2010年1月29日掲載

皆さんは、PMS(月経前症候群)を知っていますか?
女性の方には、ご存知の方も多いかも知れません。
男性の方は…「???」

プロフィールをご覧頂いた方からは、PMSについてコラムで
書いて欲しいというご要望を多く頂きました。
自分自身も、PMSに悩んで苦しんだ経験から、まずはPMSを
知ることをはじめ、今では研究しております。

PMSについて、知れば知るほど、日ごろのケアが大切なことを
実感しています。
そこで、このコラムでも、PMSについてシリーズにわけて
症状のことからセルフケアの方法など、お伝えしていきたいと
考えております。

男性の方には、関係ないと思われる方も多いかも知れません。
でも、本当に関係ないと思いますか?
実は、すでに関係している方もいらっしゃると思いますよ~。
中には、彼氏や旦那さまが症状に気づいて相談されることや
パートナーに気づかせて受診につながることもあります。

自分は関係ないと思わずに、是非ご覧頂ければ嬉しいです。

■知ることで半分くらい楽になる?!

私が以前、PMS症状になやまされていた時、自分がどうして
こんな症状になっているのか…何が原因なのか…
どうしたら楽になるのか、さっぱりわかりませんでした。

月経は毎月必ずやってきます。
女性ホルモンの変化に伴って、月経前にも関わらず
腹痛や腰痛がある。
風邪のような症状になる。
異常に眠くて、仕事の会議中に知らずに寝ていた。

そんなことが、PMS症状だったとは、気づきもしなかったのです。

イライラ、不安そして、月によって様々な症状が起こり、毎回同じではない。
ストレスが多い時には、イライラが増し、小さなことが気になる。
過食になったり、人に八つ当たりしていたり…。

自分がどんどん嫌いになっていくこともありました。
そんな時、月経前に起こる症状があるということを知りました。
それが、PMSとの出逢いです。

PMSだとわかった時、それだけで半分くらい楽になる感じでした。

人は、何かわからないものや事柄には、不安を抱きます。
でも、わかってしまったら、「なんだ~。こんなものか。」って
思えたりしますよね。
まさに、そんな感じでした。

■PMS症状って?

PMSの研究は、かなり進んできています。
しかし、まだ全てがはっきりと明らかにはなっていないのです。

PMSの症状も、150以上あるとも言われており、
人それぞれ感じ方や症状が違います。
そこで、代表的なものをあげてみます。

<身体的症状>
・腹痛、腰痛、頭痛
・浮腫み
・肩こり
・めまい
・下痢、便秘
・食欲が増す、食欲がなくなる

<精神的症状>
・イライラ、怒りやすい、攻撃的になる
・無気力、憂うつ
・集中できない
・能率が低下する
・涙もろい

<社会的症状>
・整理整頓したくなる
・他人と口論する、人付き合いが悪くなる
・物事が面倒くさくなる
・月経が嫌になる
・一人でいたい

いかがですか?
「わかる」「私も…」何て声が聞こえてきそうですね。

PMSとは、月経開始7~10日ごろに起こり、月経開始と共に
症状がなくなるものといわれています。
それが日常生活に影響を及ぼすほど、強い程度で毎回月経前に
起こる症状が治療の対象になるわけです。
日常生活に影響を及ぼさない程度であれば、ほとんどの女性は
月経前に色々な症状を経験しているはずです。

日常生活に影響するほど強い症状でなかったとしても、
女性としては、月経前から月経中にかけてブルーな気分のまま
過ごすのは大変ですよね。

ですから、症状の強い方は、基礎体温をつけながら、
どのような症状がどの程度あったかを記録して
産婦人科や女性外来を受診して下さい。

受診するほどではないけど、何とか軽減したいという方、
ぜひ、今後のコラムを読んで下さい。
皆さんが、少しでも快適に、幸せに生活できるよう
コラムがお役に立てると嬉しいです。

PMS(月経前症候群)-その12010年1月29日掲載
PMS(月経前症候群)-その2 2010年3月15日掲載
PMS(月経前症候群)-その3 2010年9月15日掲載
PMS(月経前症候群)-その4 2011年2月1日掲載
PMS(月経前症候群)-その5 2011年5月7日掲載
PMS(月経前症候群)-その6 2013年1月30日掲載