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不活化ポリオワクチン

2012年4月28日掲載

今年の秋から日本でも不活化ポリオワクチンが導入される見込み
となりましたと、ニュースで話題になりました。

お子さんをお持ちの方なら、ポリオの予防接種については十分
ご存じのことと思います。
ポリオは急性灰白髄炎といいます。
簡単に言うと、麻痺がおこる病気です。

日本では自然感染は見られませんが、アジアのなかにはいまだ
ポリオの感染が報告される国もあります。
そこで、予防接種を行っているわけですが、日本では今まで
ウイルスを弱毒化した生ワクチンを使っていました。

生ワクチンは口から接種しますが、接種後1カ月は便から
ウイルスが排出されるために二次感染の可能性があります。
そこで、安全性の高い不活化ワクチンへ欧米では切り替えが
進んでいたのですが、日本はなかなかゆっくりなのです。

特に、昭和50~52年生まれの人では、Ⅰ型抗体の保有率が
他の年と比べて低いことが分かっています。
その方々が、出産後にお子さんのポリオ生ワクチンを受け
ご自分が追加接種していなかった場合は、二次感染のリスクが
上がるというわけです。

医療関係者なら自分がポリオの抗体保有率が低いことを
自覚しているかと思いますが、一般の方では自分が妊娠・出産
してからでなければ忘れてしまう事実でしょう。

昭和50~52年生まれの方は、ポリオ流行国に渡航される時、
お子さんがポリオ生ワクチンを受けられる時には、追加接種を
して下さい。
費用は自費になりますが、受けられることをお勧めします。

これからポリオの予防接種を考えている方は、秋まで少しだけ
待っていた方がいいと思います。
日本にいる限り、感染の危険にはさらされないはずですから、
安全性の高いワクチンを受けたいですよね。

ポリオだけではなく、予防接種は変化していきます。
時代に即したワクチン接種を上手に受けて、ご自分や家族を
しっかりと感染症から守ってあげて下さい。