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PMS(月経前症候群)-その6

2013年1月30日掲載

PMSに関するコラムは久しぶりになりました。
クリニックでも、PMSを訴えてくる患者様が増え、
今回は漢方的生活をテーマに養生法をお伝えします。

PMSは症状が人それぞれですが、患者様で訴えの多い症状が
イライラや過食、気分の落ち込み、眠気です。

これらの症状を簡単に漢方で考えてみると、
「脾」「肝」の問題と言えます。
肝については、PMS(月経前症候群)-その5を参照下さい。

月経前は、プロゲステロンというホルモンにより体温が上昇
高温期と呼ばれる時期になります。
体内に熱をこもらせてしまいがち。

PMS患者さんの訴える過食は、その熱を胃にため込みます。
また、過食だけではなくPMS時期に欲しくなる
甘いもの、脂っこいもの、ジャンクフード、塩分の多いもの
などは胃腸の消化機能に負担がかかります。
いつも以上に働かされた胃腸は、疲れ果てて力が発揮できません。

食後に眠くなるのも、胃に負担がかかっている証拠。
過食はもちろん、早食いや胃腸に負担のかかる食材は避け、
ゆっくりと美味しく腹八分を心がけて下さい。
朝と昼をしっかり食べて、夜は胃腸に負担がかからないように
少量ですませていくことも大切です。

炭水化物や糖質をできるだけ減らし、ビタミンやたんぱく質を
積極的に摂るようにお食事を見直してみてはいかがでしょうか?

飽食の時代ですから、海外旅行に行かなくても、
フレンチ、イタリアン、中華、韓国料理など様々な食事が
手軽にできるようになりました。
しかし、その国の料理は、国土や人に合わせた料理です。
日本人に最も適した料理は、和食!

ミスユニバースの管理栄養士さんも、和食は素晴らしいと
評価されているほど、美と健康に和食は適しています。
美しく、健康に過ごすためには、まずは和食を中心に、
規則正しい生活をしながら体本来の力を発揮できるように
していくことが大切です。

養生は、自然治癒力を高める生活方法です。
今日から自分にあった養生法を見つけて、素敵なホルモンライフを送って下さい♪

PMS(月経前症候群)-その1 2010年1月29日掲載
PMS(月経前症候群)-その2 2010年3月15日掲載
PMS(月経前症候群)-その3 2010年9月15日掲載
PMS(月経前症候群)-その4 2011年2月1日掲載
PMS(月経前症候群)-その5 2011年5月7日掲載
PMS(月経前症候群)-その6 2013年1月30日掲載